教育改革・革命の実践

志学舎

1. はじめに

先日の教育改革・革命でお話ししたように、教育現場では常に改革・革命が求められます。

教育改革・革命は、生徒のために行なうものです。

実際に教育改革・革命を起こす場合は、他の教育者との慎重な議論が必要になりますが、今回は私が過去に行なった教育改革・革命の一例をご紹介します。

2. 教育革命の一例 ー卒業論文制度ー

私は教育革命の一環として、ある学校の卒業論文制度の確立に貢献しました。

中高大一貫校であるその学校は、大学入試を受験することなく、併設の大学へ進学できる制度を採っていました。

併設大学へ進学できる基準は、全国模試で定められた偏差値を満たしていること、大学側との面接試験を受けることのみ。

全国模試で取得しなければいけない偏差値の基準は高いものではなく、また面接試験も難易度の高いものではないため、エスカレーター式に併設大学へ進学できるのです。

その制度の問題点は、外部から併設大学へ入学してきた高校生との学力差が大きいことです。

生徒は大学受験対策をとらなくても併設大学へ進学できるため、当然の結果だといえます。

大学受験をしなくていいことから、生徒たちが学習に充てる時間はほとんどありません。

この現状を見た私は、大学受験を経て併設大学へ入学してきた生徒に「さすが内部から進学してきた生徒だな」と思われるような力をつけて卒業させたいと思い、卒業論文制度の確立を提案しました。

各大学でも卒業論文があるように、高校生に卒業論文を作成させ、その力を大学でも発揮してもらおうと考えたのです。

高校だけの取り組みではなく、せっかく併設大学があるわけですので、高大連携を図りながらこの制度を確立させたいと自分なりに試行錯誤し、案を長に提案したところ、受諾していただくことができました。

その結果、その学校では卒業論文制度が確立されたのです。

3. 教育革命の一例 ー教育実習制度の充実ー

他校では、教育革命の一環として、教育実習制度の充実に貢献しました。

教育実習制度は、各学校によって制度が異なりますが、当校の卒業生だからといって安易に実習を受け入れるのではなく、「本当に教員・教師になりたいのか」「教員・教師になったらどのような教員・教師になりたいのか、そのためにどのような取り組みをするのか」などを問うために、実習予定者1人ひとりと面談を行なう制度を採りました。

教育実習は実習生が在籍している大学だけでなく、実習生を受け入れる中学・高校にも責務があるためで、生半可な意思のまま実習を受けさせると、生徒にも悪影響を及ぼしてしまうためです。

また実習にあたっての規約を策定するなど、その学校にこれまでになかった制度を確立しました。

4. 教育改革・革命を実践するためには

2つの教育革命についてご紹介しましたが、これらのアイデアが出てくるのは、複数の学校での勤務や、仕事以外でもさまざまな経験を積み重ねてきた結果です。

つくづく教育業界だけでなく、他の業界にも視野を向けるべきと実感しています。

あなたが改革や革命を起こしたとき、必ずそれを批判してくる人がいます。

ほとんどの方は新しいことを始めるのであれば、度重なる議論が必要だと思っていますが、批判してくる人の一部は、新しいことへの取り組みに億劫さを感じたり、ものごとの変化に煩わしさを感じる方も存在するのが現状です。

改革・革命を起こすということは、そのような人たちをも納得させるほど、意味のある案を出さなければいけません。

どのような改革・革命をするのか、なぜその改革・革命が必要なのか、その改革・革命を実践したことでどのような結果が得られると予測できるのか、その結果が得られると予測できる根拠は何なのかを用意しておくことは大前提です。

組織内の方と十分に議論するディベート能力、出された疑問を1つずつ克服していくプレゼンテーション能力などが求められます。

また改革・革命を起こしたときは、すぐに結果を求めないことが大切です。

確立させる目標期日はある程度定めておかなければいけませんが、時間いっぱいまで慎重に改革・革命すすすめることが賢明です。

5. まとめ

今回は私が過去に行なった教育改革・革命の一例をご紹介しました。

教育改革・革命は、がむしゃらに行なうものではなく、今後の社会で何が求められるかを想定して行なう必要があります。

教育改革・革命を実践する場合は、あなた一人で実行することはできません。

周囲の教員・教師との議論を重ね、連携を図ることで、はじめて教育改革・革命が成功します。

幅広い視野をもって、生徒のために教育改革・革命をすすめてください。

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