1. はじめに
2019年12月にWell-being Marketing Japanは、ご当地グルメを提供する飲食店「ばとん」を開業いたしました。
店のオープンそのものは2020年春を予定しています。
「ばとん」はお客様に満足していただけるよう、さまざまな取り組みを考えております。
今回は、飲食店なら考えなくてはならない食品ロスについて考えていきます。
2. 食品ロスに関する日本の現状
当社が飲食店を開くことを決めたと同時に、見つめなければならないのが「食品ロス問題」であると思いました。
私は社会科教員であるからこそ、飲食店を経営するときに食品ロス問題を解決しなければならないという気持ちを強くもっています。
社会科の授業の中で「食」の話しは絶えず出てきます。
「食」といっても、農産物・海産物の貿易の話しだけでなく、発展途上国をはじめとする飢餓・餓死の話しもします。
2020年1月16日に「中国人女性が1日の食費30円、貧困学生の死に怒り広がる」というニュースが日本で掲載されました。
世界では食べ物が行き届かないところがたくさんある中、日本は「飽食」が日常となっており、嫌いな食べ物は食べない、お腹いっぱいになってご飯が余ったら破棄します。
「食品ロス」とは、本来食べられるのに廃棄される食品のことをいいます。
形が崩れた食品、規格外の加工食品、賞味期限切れの加工食品、食べ残しなどが食品ロスなのです。
2019年4月の農林水産省発表資料をみると、廃棄物処理法に基づいた食品廃棄物はかなりの量になっています。
食品関連事業者で772万t(可食と考えられる量が352万t)、一般家庭で798t(可食と考えられる量が291万t)となっており、食品廃棄物量は1,570万t、食品ロスは643万tもあるのです。
643万t(=64億3千万kg)ですので、10kgの米が6億4千3百万袋分の計算になります。
世界では貧困地域への食料援助を行なっていますが、この量は世界全体が援助している量の約2倍にもなるのです。
しかも食料の破棄コストは年間約2兆円にも及んでいることを考えると、食品ロスが多大な「ロス」であること、そして何よりもそれだけロスされている食品が飢餓・餓死が多い地域に供給されれば、どれだけの人命が救われるかを考えなければいけません。
3. 飲食店「ばとん」の食品ロス取り組み
Well-being Marketing Japanが手がける飲食店「ばとん」は、47都道府県のご当地グルメをはじめ、海外グルメを提供する飲食店です。
ランチ営業ではAランチ・Bランチの2種類を提供し、お客様に飽きを感じさせないよう毎日異なったメニューを考案しております。
飲食店「ばとん」を経営するにあたって食品ロスをなくす努力を行ないます。
前述のようにランチを2種類に設定することで、余計な食材の仕入れを防げますので、食材を廃棄する状態がなくなります。
またお越しいただいた・ご注文いただいたお客様すべてにお食事を提供するのではなく、数量を限定しての提供とさせていただきます。
当社としても利益をあげるために数量を限定することなく、お越しいただいた・ご注文いただいたお客様すべてにお食事を提供したいのですが、余った食材をみるのは非常に心苦しいことです。
食品ロスがなくなることで「ばとん」がモットーとしている安全な国内産の食材を仕入れることができ、お客様の体にやさしいお食事を提供することができます。
またランチの予約のほか、ディナーの予約も承る予定ですが、予約に関してはネットのフォーム上で予約していただき、予約時にお食事代をネット決済でお支払いいただきます。
なぜなら最近では、予約をしておきながら当日キャンセルをしたり、ひどい場合は無断キャンセルをして当日ご来店いただけないという現状があるからです。
ご予約いただいた場合は、当社も食材の購入や準備など、お客様をお受けする体制を整えております。
にもかかわらず、当日ご来店いただかないと準備させていただいた食材がすべて無駄になってしまうのです。
食品ロスをなくすためにも、これらのことをご理解のうえ、飲食店「ばとん」をよろしくお願いいたします。
4. まとめ
今回は、飲食店なら考えなくてはならない食品ロスについて考えていきました。
飲食店では、仕入れた食材をロスにすることは、経営の悪化にもつながります。
そして何よりも食品をロスにするということは食べ物を無駄にするということ。
世界では次の食事を手に入れることができない人・子どもたちがたくさんいます。
そのような状況を考えると、飲食店「ばとん」は食品ロスを出すわけにはいきません。
飲食店に限らず「無駄」を生み出す=ロスなはずです。
今回の記事を参考に、Well-being Marketing Japanが手がける飲食店「ばとん」の食品ロスに関する取り組みについて知っていただければ幸いです。
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