1. はじめに
自営業されている方、会社企業へお勤めの方は、自分が生活していくために働いている以外に、どのような目標をもって働いていらっしゃいますか??
お客様の立場に立って商品・サービスを提供できているでしょうか??
今回は、会社企業・教育現場のお客様・生徒の立場についてお話しします。
2. お客様の立場に立って商品・サービスが提供できているか??
教育現場で、ある生徒が授業中に私語をしていた場合の指導方法として「あなたが私語することで、真面目に授業を受けている人はどんな気持ちになるかな?その人の立場になって考えてごらん」と促すときがあります。
公の場所は自分だけの空間ではないため、自分の行為になって周囲にどのような影響を与えているかを考えさせるのです。
社会でも「相手の立場になってものを考える」のは大切なことで、自営業・会社企業の方の場合はお客様の立場に立って、どのようなものが売れるのかを考えたり、自分の商品・サービスを受けることでどのような気持ちになるのかを考える必要があります。
言いかえると、自営業・会社企業の方は利益を追求するのは当然ですが、自分たちの利益ばかりを優先してはいけません。
レオパレスの建築基準法違反に関する報道
2019年2月8日に、月単位でマンションをレンタルしているレオパレスの物件が、建築基準法違反に抵触するおそれがあるという報道がありました。
施工不備が大きな理由で、一例としては天井まで設置しなければいけない壁が施工されていなかったようです。
また天井に耐火性能のないものが使用されていました。
なぜこのようなことが起きたのかというと、レオパレス側が建物の納期を急がせたことが背景にあり、いわば建築会社はレオパレス側からの圧力を受けたそうです。
それに対してレオパレス側は、マンションを建築した建築会社のせいにしてますが、これも社長はどのような存在であるべきか??でお話ししたように、社長や会社は他業者に仕事を依頼した場合は、きちんと仕事が行なわれているかを管理しなければいけません。
やはり社長という立場は、会社に関係する従業員・建物・労働環境などの状況をきちんと把握しておく必要があるのです。
全国展開をしている会社企業であれば、各支社・店舗の正社員に対する教育を十分に行なわなければいけませんし、徹底した「報告・連絡・相談」を行なわなければなりません。
レオパレスの話しですが、結局レオパレスに住んでいる33都府県のうち1324軒、7782名が引越しを余儀なくされるそうです。
住民は突然引越ししてくれと言われても戸惑いが隠せないでしょう…。
引越し代金はレオパレスが負担するようですが、住民からはするとそれだけで出費はすみません。
引越し先によっては、これまで使用していた家具等が設置できない可能性がありますし、細かいところではカーテンの長さが合わず、新調しなければいけないかもしれません。
引越しすることで住民票を変更しなければならず、会員登録している会社企業・店舗に住所変更手続きしなければいけない他、子どもがいる場合は学区が変わることで転校しなければいけない世帯もあるでしょう。
しかも2月・3月は引越しシーズンですので、お客様が希望する日に引越しできる可能性は低いですし、希望する転居先のマンションもあいているかどうか分かりません。
ずさんな仕事をすると、お客様にこれだけの損害を与えていることを受け止めなければなりませんし、今のお客様の立場に立って、何が必要かを考える必要があるのです。
そう考えると、会社企業はお客様に対して質の高い、確実な商品・サービスを提供する必要があるのでしょう。
教育現場は生徒第一に学校運営を考える
教育現場でも、学校で問題が発生するときに学校長が記者会見等に応じる光景を目にします。
最近ではいじめによる生徒の自殺で、ある学校が記者会見を受けていました。
記者会見をみて思うのが「学校長が記者会見に応じるほど、その生徒のことを常々知っていたのかな」ということです。
学校長は何百人・何千人もの生徒のことを把握しているとは考えられません。
ほとんどの学校が、事が起こってから学校長・学年主任・担任等が連携を図り、事の経緯を把握することになっているでしょう。
教育現場の場合は、学校長が責任追及されて、学校長が任期途中に交替することはあまりありませんが、やはり会社企業の社長と同じように、日頃から学校長は学校の管理に徹する必要があります。
私は教育現場で学校長のような管理職に就きたいとは思っておらず、定年まで生徒と直接触れ合える担任や学年付教員でいたいと思っています。
ただふと自分が学校長になったら…ってことを考えるときもあります。
そのときは、学年主任・担任との連携を強化させ、ささいなことでも「報告・連絡・相談」させます。
担任から学年主任は口伝えでもいいとして、報告・連絡・相談を受けた学年主任はそれを学校長を含めた教員全体にタブレットで発信し情報を共有。
発信された内容については、他の教員が任意で意見を発信させることで、わざわざ職員会議を何度も開くことなく、意見交換ができるのです。
もう1つ学校長になったらやろうと思うのが、校長室の開放です。
校長室は教員・教師にとっても入りづらい?ところですが、生徒たちに開放することで学校長との距離が縮まり、学校長が生徒のことを生で見て感じることができるのです。
学校長の職務は多岐に渡り、過密スケジュールであると思いますが、空き時間は生徒と触れ合うために廊下を歩いたり、生徒に話しかけたりしますし、できることなら授業も担当したいですね。
学校長だからこそ、形だけで学校経営を行なうのではなく、生徒のことを第一に考えるからこそ、生徒たちとの触れ合いを怠ってはいけないでしょう。
お客様も横柄にならないこと
会社企業や教育現場の方はお客様・生徒の立場に立つことが大切だとお伝えしましたが、お客様も「自分は客だ」と言って横柄になるのはよくありません。
お客様として会社企業・教育現場に責任追及することは必要ですが、そのときは感情をむき出しにするのではなく、両者が大人になって、冷静に話し合いながら、解決方法を探っていかなければいけません。
3. まとめ
今回は、会社企業・教育現場のお客様・生徒の立場についてお話ししました。
会社企業や教育現場は、お客様・生徒を最優先に考えながら経営していく必要があります。
もし不適切なことが起きたとしても、お客様・生徒の立場に立ちながら解決していかなければなりません。
問題が起こらないようにするためには、長を含めた管理職がしっかりと現場を監督する必要があります。
問題が起これば長や管理職の監督ミスと追及されても仕方ありません。
今回の記事をお読みになって、働いている方は自分の立場、お客様・生徒の立場に立って、お仕事されてはいかがでしょうか。
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