新しい挑戦には不安・リスクがある!成功のカギを成功者に聞いてみた

志学舎

1. はじめに

新しいことを始める・挑戦するとき、多くの人が不安・リスクを感じます。

しかし「失敗したらどうしよう…」と弱気になっていては新しいことは何もできません。

今回は新しいことを始める・挑戦した際に成功するカギを、成功者を例にご紹介します。

2. 新しいことを始める・挑戦する不安・リスク

人は新しいことを始める・挑戦する、また新しい環境に入るとき、不安やリスクを感じるものです。

なぜなら「新しいこと」は自分の中では未知の世界であり、どのように物事が進んでいくのかが不透明なことから不安やリスクを感じます。

例えば高校生は思春期であり感受性が豊かである分、気持ちが不安定になる傾向が強いです。

だからこそ私は高校1年生の担任をしていたときは、生徒たちの精神面を支えるために毎日コミュニケーションを交わしたり気にかけるなど、安心材料を生徒たちに供給しました。

社会人になると、会社企業や私立学校では新しいことを生み出して組織を発展させていくため、常に新しいことにチャレンジしていかなければなりません。

日々新しいことを展開していく社会人は、比例して不安やリスクを多く背負っていますが、お客様・生徒のために新しい商品・サービス開発をしなければ会社企業・私立学校は存続できない。

ここでは新しいことを始める・挑戦するためには、不安・リスクが付きものであることを理解しておきましょう。

3. 成功者に聞いた「成功のカギ」

自分が成功したい場合は、成功者の話しを聞くのも1つですし、失敗者の話しを聞くのも1つです。

失敗例「いきなり!ステーキ」

いきなり!ステーキは、2019年の既存店売上高前年同月比が1~6月は各月20~27%減とマイナス幅となり、7月は29.6%減と大きく落ち込み、8月はさらに35.2%と落ちました。

月を追うごとに既存店売上高前年同月比が悪化していることがお分かりいただけるでしょう。

悪化の理由は「ブームが去った」「値上げした」「自社競合が生じた」の3つ。

最初はステーキ専門店で、がっつり肉が食べれて、立食形式の店舗もあるため客の回転率が早められるという新しいスタイルの商法でしたが、どんなことでも新しいことは瞬時に古くなりますので、ブームが去ったのは衰退の大きな理由です。

またランチでも1000円を超えるメニューがほとんどで、価格の設定が高めでしたが、さらに値上げをしたことも脚離れの原因と言えるでしょう。

さらに国内に店舗を拡大させすぎたのも大きな原因で、2018年3月末時点で国内店舗数234店舗にまで達していました。

店舗数が多すぎると支出が増える分、集客を伸ばさなければいけませんが、店舗数が多いがために店舗同士で客の取り合いになってしまい、結局のところ売り上げが伸ばせなかったわけです。

いきなり!ステーキのトップは「最初はお客様のためにという精神でしたが、2店舗目を出したときに利益を追求することに目線がいってしまった」といいます。

店舗拡大は「お客様のため」という精神も含まれますが、その分利益を上げなければいけなくなるため、お客様目線から利益目線に変わってしまったのです。

今後、いきなり!ステーキは商品価格の値下げを検討し、これまでにいきなり!ステーキにはなかったファミリー向けの座席を設置した店舗を増やしていくそう。

ただファミリー向けのステーキ店は、他社でも展開されているため、どのように差別化を図って経営を進めていくのかがカギとなるでしょう。

成功例「すかいらーくホールディングス」

すかいらーくホールディングスは、ガストやジョナサンなどを展開する会社企業です。

2008年の営業利益がマイナスになったところで巻き返しを図り、その後営業利益を確実に伸ばしていきました。

すかいらーくホールディングスのトップは成功のカギについて「お客様のことを考えたメニュー作りが大切で、常にお客様目線でいることが重要」といいます。

商売はいくら自分がいいと思うものを開発したとしても、それをお客様に購入してもらえなければ意味がありません。

また飲食業界で既存のメニューだけで存続していくのは困難であるため、日々商品開発が行なわれています。

すかいらーくホールディングスのトップは、いきなり!ステーキのように利益目線ではなく、お客様目線になっていることが成功につながっているのです。

4. 私立学校も競合に勝たなければならない

私立学校は会社企業と同じく、得た利益で学校を存続させていかなければいけません。

私立学校の集客は生徒を集めることですが、授業料等を支払う保護者を納得させられる学校でなければ生徒を確保することができないのです。

生徒・保護者が求める学校はさまざまで、私立学校も各学校で色々な特徴があります。

2020年度大阪府私立高校入試倍率をみると人気私立学校の様子が客観的に分かり、倍率を見てみると近畿大学附属高校のスーパー文理コースのように40倍をこえる私立学校も見受けられます。

生徒・保護者は「大学進学実績が高い学校」「クラブ活動で実績のある学校」「自分の子どもをきちんと指導してくれる学校」「将来性を現実的に見据えた教育を行なっている学校」など、観点はさまざまであるといえるでしょう。

とくに「将来性を現実的に見据えた教育を行なっている学校」の注目度が高まっており、学校で習ったことをもとに、社会が抱える問題・課題について考察させたり、その際にタブレットなどの電子機器を用いたICT教育を展開している学校が増えています。

このように各学校で生徒を確保しなければ学校は存続できないわけですが、だからといって各学校がラバル校に対して敵意をむき出しにしているわけではありません。

例えば前述の近畿大学附属高校は、私立学校の中でもICT教育の先陣を切った学校ともいえるのですが、この学校は他校の先生を招いて自校で行なっているICT教育の公開を、ずいぶん前から行なっていました。

今では、このような自校の教育を他校に公開する動きは当たり前になっており、お互いの学校が学び合う取り組みが日常になっているのです。

学校経営面においては利益目線が必要であるかもしれませんが、学校は生徒のためにある組織であるという目線が今後も存続されれば、自然と生徒を確保することができ、利益につながるでしょう。

学校経営も生徒への教育も「生徒目線」で行なうことが大切です。

5. まとめ

今回は新しいことを始める・挑戦した際に成功するカギを、成功者を例にご紹介しました。

人は未知の世界に足を踏み入れることに対して不安・リスクを感じるのと同じように、新しいことを始める・挑戦するときに不安・リスクを感じるものです。

不安・リスクは「新しいことをして失敗したらどうしよう」という気持ちから生まれるものですが、いきなり成功する人間なんていません。

記事で例に挙げたすかいらーくホールディングスも2008年に失敗していますし、2020年3月現在も業績悪化が続いているいきなり!ステーキも、今失敗しているからこそ数年後成功しているかもしれません。

失敗を恐れていてはいつまでも前進しませんし、新しいことが生まれなければ会社企業・私立学校の進展はなく、最終的にお客様・生徒が離れていくことになります。

同じ失敗をするのなら早く失敗したほうが、早く未来につなげることが可能です。

最後に、「新しいもの」は瞬時に「古いもの」になることを頭の片隅に置いておいてください。

新しいものを開発してそれが爆発的に売れたとしても、それはその一瞬のものであって、何年も何十年も続くわけではありませんし、世の中に似たような商品・サービスが生み出されれば、一瞬にしてブームは過ぎ去り、収益の衰退につながります。

私も自社の商品・サービスは今だけのものであって、常々社会情勢を見ながら次の商品・サービスの開発を考えています。

私立学校も同じで、今ICT教育やSDGsが用いられた教育がブームになっていますが、数十年もすれば新しい教育展開がみられるでしょう。

いち早く社会情勢を掴むためには人脈を広げ、今いる組織に固執するのではなく、他の組織を見たり、海外にも視野を広げてください。

今回の記事を参考に、あなたも新しいことを始めてみてはいかがでしょうか。

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