教育現場でのクラブ顧問を拒否する方法とは??

基礎学力育成部

1. はじめに

最近では、教員・教師のクラブ顧問について、さまざまな問題が挙げられています。

とくに教員・教師にとって、クラブ顧問の負担が大きいと感じている方も少なくありません。

今回は教員・教師のクラブ顧問について考えていきます。

2. 教員・教師はクラブ顧問を担当するべきか??

専任教諭・常勤講師は、当たり前かのようにクラブ顧問が割り当てられます。

当たり前かのように割り当てられるので、それを「職務命令」と思われる教員・教師もいますが、学校によってクラブ顧問は職務命令とは限らないのです。

自身が経験のあるクラブを、自ら担当したいという場合はクラブ顧問を担当してもいいのですが、教育現場はそのような先生の割合は多くありません。

私もこれまでにさまざまなクラブ顧問を務めてきました。

とくに野球部の顧問のときは1年間を通して、平日は練習、学校が休みのときは校内練習、練習試合、公式戦など、ほとんど休みがありませんでした。そして何よりもうまくいかないのが、生徒への技術指導です。

無理なクラブ顧問の割り当ては生徒のためにならない

クラブ顧問を担当するからには、最低限その競技を指導しなければいけませんし、ルールを知っておかなければいけません。

また自身がその競技の経験があるからといって、いざ生徒に指導するとなると簡単なことではないのです。

私が野球部の顧問をしていたときは、確実に生徒にノックが打てるように、空き時間をみつけてはひたすらノックの練習をしていました。

野球の経験が少しあったため、練習試合や公式戦のときに審判を任されたとしても、何とかクリアすることはできましたが、休日に審判講習会などがあり、学校外の業務も多かったのは事実です。

陸上競技部の顧問をしたときは、試合の審判を任されるのですが、ルールがまったく分からず、他校の顧問の先生に迷惑をかけることもしばしば。

そのときに私は「クラブ顧問は、自分が顧問になりたいと志願している先生、そしてその競技の経験者でなければいけない」と思いました。

何よりも、入部したクラブの競技の専門性を高めたいと思っている生徒の期待に添えないのが、何よりもの心苦しさです。

学校がクラブ顧問を割り当てするときは、先生自身の競技歴など見ませんし、各クラブに規定された人数をとにかく充当しています。

つまり学校長に「なぜ私はこのクラブの顧問に割り当てられたのでしょうか?」と聞いても、明確な答えは返ってきません。

このように、無理なクラブ顧問の割り当ては、クラブ活動で競技を行なう生徒にとって、良い影響を与えないのです。

無理にクラブ顧問の担当になった場合は生徒に自分の立場を明らかにする

私は多彩なスポーツ経験者ではないため、経験のない競技のクラブ顧問になったときは、部員に「私はこの競技の経験はない」ときっぱり伝えます。

経験もない競技を、本やマニュアルで読んだだけの指導をすると、かえって事故やケガにつながるからです。

ただそれだけを伝えると、生徒は「じゃあ何のための顧問??」となるので、競技指導できない分、生徒のメンタルケア、練習試合・公式戦の手続き、他校との連携に徹底して努めました。

それを口で言っても生徒には伝わらない部分があるので、1年をかけて行動で示すようにすることで、生徒に伝わったような気がします。

このように、顧問としての自分の立場を生徒に伝えることは大切なことなのです。

3. 教育現場でクラブ顧問を拒否する方法とは??

先ほどご紹介したように、クラブ顧問の負担は大きいものがありますし、自身が経験のない競技のクラブ顧問になるのは、生徒のためによくありません。

つまり学校側は事務的にクラブの割り当てを行なっていますし、そもそもクラブ顧問は教員・教師の業務なのかが疑問視されています。

学校側が生徒のためを思って、クラブ活動を推奨しているならば、そのクラブ活動を専門に指導できる外部コーチを別に雇用するべきです。

とはいっても、公式戦やインターハイなどの出場手続きを等をするときは、必ずクラブ顧問である専任教諭・常勤講師の署名・捺印が必要で、現制度では外部コーチのみでは出場手続きができませんので、この制度を変える必要もあるでしょう。

では教育現場でクラブ顧問を任命された場合、どのように拒否すればいいのかみていきましょう。

学校長が「クラブ顧問は職務命令ではない」としている場合

クラブ顧問が発表されるのは、学校によってさまざまなですが、おおよそ毎年2~3月に次年度のクラブ顧問が発表されます。

クラブ顧問が発表されれば、すぐさま学校長のところへ行って、割り当てられたクラブ顧問を断る旨を伝えましょう。

そこで学校長が困った言動してきた場合は、クラブ顧問が「職務命令」なのかを確認します。

職務命令ではないことが確認できれば、正式にクラブ顧問を断れば大丈夫です。

後日、副顧問など、クラブ顧問ではない肩書を依頼してくることがありますが、それに対しても職務命令なのかを確認し、職務命令でなければ、正式に断るのが賢明です。

「顧問でないのなら…」と受け入れてしまうと、結局クラブ顧問の一員になることに変わりありませんし、顧問が体調不良などで欠勤した場合は、あなたが顧問の役割を果たすことになります。

学校長が「クラブ顧問は職務命令」としている場合

クラブ顧問が「職務命令である」と明言した場合は、一旦クラブ顧問を引き受けるといいです。

ただし条件をつける必要があって、就業規則時間外、休日のクラブ活動は行なわないことを、学校長から生徒・保護者に伝えてもらうことを要請します。

おそらく学校長は「生徒・保護者に伝えるのは顧問であるあなたの仕事」といいますが、“超勤4項目”では、クラブ活動は勤務時間外に行なわなくていいことになっていますし、中教審の答申にも「学校長は、部活動が勤務時間外に行なわれることが、できる限りないよう、管理・監督をする」と明言されているのです。

つまり生徒や保護者への伝達は学校長の役割といえるのですが、それでも学校長が拒否してきた場合は、あなた自身が生徒・保護者に伝えるとともに、学校長が了承済みであることを伝えましょう。

また保護者からの要望・クレームは、「学校長が対応する」ことも合わせて生徒・保護者に伝えておいてください。

これらの流れのように、法律に従い、また中教審での取り決めに即していることを明らかにしながら交渉することが必要です。

クラブ活動はあくまでも課外活動

教員・教師がやるべきことは、教育課程に即しながら生徒を教育することです。

課外活動であるクラブ活動を、授業やその他の指導より優先させるべきではないでしょう。

また教員・教師は学校の業務を行なう立場ではありますが、教員・教師にもプライベートがあり、大切にしなければいけない家族がいます。

大阪北部地震が発生した直後の職員会議で「各先生方は生徒の安全確保を最優先に、生徒が帰宅するまできちんと見守ってください」と学校長の発言に対して、『生徒を見届けている間は、自分の家族のところに帰れないのですか?自分の家族は学校の二の次なのですか??』という教員からの発言がありました。

それと同じように、クラブ活動で教員・教師の生活をひっ迫するのはよくありません。

クラブ顧問は、学校側が割り振ったものを当たり前のように受け入れる必要はありませんし、クラブ顧問についても、将来的にストライキが行なわれることも想定できるでしょう。

4. まとめ

今回は教員・教師のクラブ顧問について考えていきました。

クラブ顧問は、教員・教師自らの意志で担当すべきもので、学校側が教員・教師の承諾なく割り当てられるものではありません。

その意義については「超勤4項目」でも協議されています。

生徒を丁寧に育て上げたい方が教員・教師になられていると思いますが、自分のプライベートや家族を大切にすることも大事です。

今回の記事をお読みになって、自分の働き方についてお考えいただければ光栄です。

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