1. はじめに
今日12月25日はクリスマス。
前日のクリスマスイブに引き続き、街なかではクリスマスムード一色で、テレビでもクリスマスソング特集が放送されています。
みなさんはクリスマスやサンタクロースの文化についてご存じでしょうか??
今回は、クリスマスやサンタクロースの文化とリンクさせて、異文化理解のお話しをしていきます。
2. クリスマス・サンタクロースはキリスト教の文化
クリスマスは、イエス・キリストの生誕を祝う祭りで「降誕祭」ともいわれます。
イエス・キリストの誕生日と思っている方がいらっしゃいますが、実はそうではないのです。
キリスト教圏では、クリスマスをおもに家族と過ごし、クリスマスツリーの下にプレゼントを置く習慣がありますが、これはプレゼントを贈る気持ちに含まれる「愛」を表現したもの。
プレゼントを配るサンタクロースは、キリスト教の聖人である「ニコライ」の伝説が期限とされています。
3. クリスマスは世界の年中行事として楽しまれている
保護者の方は、お子さんの頭もとにクリスマスプレゼントを置かれたのではないでしょうか。
私も幼いころはサンタクロースを信じていましたが、歳を重ねると「うちはマンションで煙突がないのに、どこから入ってくるんだろ…」と、可愛さのない発想が出てくるものです。
しかし大人になっても、クリスマスはさまざまな楽しみ方がされています。
カップルや家族は愛を確かめあったり、クリスマスソングを聞いていても、愛をテーマとした歌詞が多いです。
このようにクリスマスは、日本だけでなく、世界の年中行事として楽しまれています。
4. クリスマスやハロウィーンを通した異文化理解
クリスマスだけでなく、ハロウィーンも、もともとは日本の文化ではありませんが、海外で親しまれている文化が日本国内で楽しまれるようになっています。
それを文化として楽しむこともいいですが、今回のように起源をたどるのも興味深いでしょう。
また起源を知ることで、異国の文化の楽しみ方も変わるかもしれません。
少なくともハロウィーンに関しては、2018年のハロウィーンのときは、渋谷で若者が暴徒化し、軽トラックが横倒しにされる事件が起きています。
ハロウィーンは、秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的行事にも関わらず、このような事件が起きるのは疑問でしかなりません。
5. 教育現場で欠かせない異文化理解
私は教育現場で、異文化理解を図るために、生徒にさまざまなことを考えさせます。
例えば、イスラム教の話しをするときに、豚やアルコールを口にしてはいけないのは、全世界の共通認識として知られています。
その事実を伝えるのはもちろんで、「なぜ口にしてはいけないのか」と理由を添えることで、さらに生徒の理解が深まります。
また生徒は、これから人生を歩んでいくうえで、イスラム教徒との出会いがあるかもしれません。
もしイスラム教徒の知り合いと食事に行くとなった場合、日本のファストフード店ではどこが利用できるかを考えさせると、さらに生徒がイスラム教について関心を示すのです。
日本で暮らしていると、イスラム教徒との接点は少ないですが、世界にはさまざまな宗教・文化のもとで生活している人がいるということの理解。
そして生徒に以下のことを強く伝えています。
●異文化を理解すること
●自国の文化が中心ではないこと
●決して異文化に対して偏見をもたないこと
偏見をもった人同士が争いになり、それが戦争に発展する過去の例はいくつもあります。
偏見をもつ人は、自分を大切にしていることから、自己主張が強く表れるという点ではマイナスではないでしょう。
しかし偏見をもつ人は、他者を理解する心がない、その余地が自分の中にないのです。
生徒には、視野のせまい人になってほしくないことから、異文化を通じてさまざまなことを考えさせています。
6. まとめ
今回は、クリスマスやサンタクロースの文化とリンクさせて、異文化理解のお話しをしていきました。
国内でも浸透しているクリスマスやハロウィーンは、年中行事として大いに楽しみたいものです。
単に楽しむだけでなく、起源や歴史を知ると、より楽しむことができるでしょう。
起源や歴史を知ると同時に、異文化を理解する、心の広さをもつことが大切です。
2018年のクリスマスも、ぜひ楽しみましょう。
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