来年度の授業構想!アクティブラーニング学習を導入するためには??

志学舎

1. はじめに

3月に入り、会社企業・店舗・学校では年度末の総仕上げに入っているでしょう。

会社企業・店舗では決算期ですし、学校では来年度の編成などに追われています。

新年度は気持ちや仕事のやり方を一新するチャンス。

今回は、来年度の授業構想でのアクティブラーニング学習について考えていきます。

2. 来年度に向けての授業構想

何十年も教員・教師・先生をやっていると、授業の板書計画やプリントが蓄積されていき、毎年度同じ教材を使うことが可能になってきます。

社会科でも同じ教材を使うことは可能ですが、地理分野では新しい語句や最新統計に更新されますし、歴史分野も名前や年号が変更される場合があるのです。

公民分野では新しい法律や国の制度が扱われますので、社会科では基本的にこれまでの教材を使うことはできません。

私も毎年度の教材を改変していきながら、新年度の授業に臨んでいます。

これまでの自分の授業

これまでの自分の授業は、学年問わずオールパワーポイントの授業を展開しており、スクリーンに映されるスライドは、あらかじめ各生徒に印刷したものを冊子形式に製本して配布しています。

1ページに対して、上のスライドに学習させる内容を記載し、下のスライドは「めもらん」として白紙の状態にしておきます。

授業のときにはスクリーンにめもらんに書くことを何段階かに分けて表示していくので、生徒はそれを書きとる形式です。

メリットとしては、黒板は使わず、教員・教師・先生はBluetoothでパワーポイントを操作しますので、教壇に立っている必要はありません。

私は机間を歩きながら生徒の様子を見つつ話しをしていますので、授業中の生徒の様子を窺うことが可能です。

授業に集中できていない生徒に対しては、生徒の席を通りがてら声かけすることができますので、教壇から個人に対して注意をすることもありません。

教員・教師・先生が教壇に立ちっぱなしの授業の場合、どうしても一方通行の授業スタイルになりがちです。

デメリットとしては、生徒がスライド内の空欄やめもらんに記入するスピードに差があることです。

早い生徒もいれば、丁寧に時間をかけて書く生徒もいますので、ここは「あと○分で書き上げましょう」と促すしかありません。

大学の講義では教授が話していることを聞きながら書き取る機会ばかりですし、社会に出ても第三者の話しを聞きながらメモする機会が多いですので、その訓練を兼ねていると生徒には伝えます。

来年度もパワーポイント形式を継続させるのか、iPadのkeynoteなどのように、もっと効率の良いものに切り替えるのかを検討しています。

これは4月からの教育現場の教育環境に合わせるしかありません。

なぜデジタル機器を使った授業なのか??

今では企業説明会、学校説明会、会社の会議もそうですが、デジタル機器を使わないところはありません。

デジタル機器を使った説明は、ビジュアル化を図ることができ、視覚的にも聞き手にものを伝えることができますし、話し手もスムーズに話しを進めることができます。

その分、話しの流れが早くことも懸念されるでしょう。

大学や社会に出たときに、突然デジタル機器を使った説明で話しを進められるよりも、中学・高校の段階でデジタル機器に慣れておいたほうが、卒業後に困ることがないからです。

「でもそのような授業形式で生徒の学習内容は定着しているのか」と思われますが、教材に書かれているような学習内容はもちろん定着できています。

ただデジタル機器を用いている目的は、教材に書かれている学習内容をスムーズに伝えるためではありません。

3. デジタル機器の使用=アクティブラーニング学習の確立

教材に書かれてある学習内容を生徒に伝えるだけであれば、カリキュラムに記載されている学習内容を十分に指導し切ることが可能でしょう。

今年度担当した中学1年生の地理の授業では、教材に書かれている学習内容を伝える以外に、アクティブラーニング学習を導入しても、高校の地理教材にある大学受験レベルの世界地誌・日本地誌を履修できました。

もちろん定期試験も中学地理を超えたレベルですが、クラス平均点が60点を下回ることはありませんでした。

言いかえると、もっとアクティブラーニング学習に費やす時間があるということです。

授業内でお互いの意見をぶつけ合って、教え合って、議論し、分からないことがあればデジタル機器で調べながら、さらに議論を深めることで、教材に書かれていない実社会で起きていることに触れることができます。

個人で議論を深める時間だけでなく、グループで議論させたことをグループごとに発表させることも思案しています。

教員・教師・先生は生徒の話しを聞き、よっぽど逸脱したことでなければ、生徒の意見を受け入れ、最終的に教員・教師・先生なりのまとめをする。

もちろん生徒本人にも自分なりのまとめをさせるのですが、第三者の意見として教員・教師・先生の意見を聞かせるのも大切なことです。

デジタル機器を使用すれば、生徒が第三者に意見を伝えるときにも十分に活用できます。

より質の高いアクティブラーニング学習を確立させるには、デジタル機器は欠かせません。

4. まとめ

今回は、来年度の授業構想でのアクティブラーニング学習について考えていきました。

構想を立てているうちに構想が膨らみすぎて、今からワクワクしています。

新年度が始まるまでにさまざまな情報にも視野を向けて、より生徒が未来社会で強く生きていけるように研究していきます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました