デジタル時代だからこそ忘れてはいけないアナログの世界!人間関係を大切に!

IT事業

1. はじめに

みなさんは、スマホやタブレットを通じてインターネットを利用したことがあると思います。

ネットが普及した現代では、何かを調べるときには、すぐにネットを使って調べることができますし、ネットがなければ生活が成立しない時代になっていることは間違いありません。

今後もデジタル時代へ進んでいきますが、そこで忘れてはいけないのがアナログ時代です。

今回は、デジタル時代とアナログ時代について考えていきましょう。

2. すすむデジタル時代

今やネットがなければ生活が成立しない時代。

会社企業で行なわれる会議は、社員が1カ所に集まって会議するのは必要最低限におさえられ、普段話し合いたいことがあれば、テレビ電話を通じて行なうため、離れた場所でもお互いの時間さえ合わせておけば会議が成立します。

毎週、同じ曜日、同じ時間に、社員が1カ所に集まって会議をしている会社の体制は古いですし、その会議の内訳をみたときに、おおよそが上層部からの連絡事項や、上層部だけで話し合われている内容を通知されるだけ。

社員に対しては意見を募られますが、結局社員の意見は明確な理由なしに不採用になるということもしばしば。

このタイプの会社企業をみていると、今後伸びることはないとつくづく思います。

教育現場でも、生徒1人ずつがタブレットをもっており、タブレットを通じて授業やホームルームを行なうため、授業内容から連絡事項までもが1枚のタブレットで完結してしまうのです。

ネットを通じて、離れた場所で会議をしたり、授業を受けたりできるのは、デジタル化が進んでいることの表れでしょう。

小学生・中学生・高校生でも、コミュニケーションツールであるLINE、SNSであるツイッター、インスタグラム、フェイスブックを通じて、離れた人と交信をしている時代です。

私も数多くの卒業生とコミュニケーションツールやSNSでつながりがあるため、確かに卒業式では「今後このクラスのメンバー全員が一カ所にそろうことがないのでは…」と切なさを感じるときもあれば、コミュニケーションツールやSNSで接することができるという安心感があります。

ただ私が問題視するのは「人と直面せずにコミュニケーションがとれること」です。

教育現場で懸念される問題点

先ほど教育現場の例を挙げましたが、将来的に教員・教師が教壇に立たなくても授業が成立してしまうのではないか、教員・教師がホームルーム教室に行かなくても、タブレットで連絡事項を済まして終わってしまうのではないか、そういう懸念が出てきてなりません。

実際に予備校では、衛星授業という形で、講師の授業を映像として全国で受講できるシステムが普及しています。

単に知識・教養を深めるために授業を受けるのであればその形でもいいですが、学校は知識・教養を詰め込むための機関がではなく、授業を通して生徒を育成する機関。

教壇に立つ教員・教師と生徒とのやり取りなしでは、人を育てるための授業は成立しません。

確かにデジタル時代は便利ですが、教育現場で頼りすぎてしまうとマイナスに転じる可能性があるのです。

感じることが少なくなる人の温かみ

今はネットで商品・サービスを購入することができるため、多くの方がネット通販を利用しているでしょう。

家にいながら、商品・サービスは自宅に届くため、これほど便利なものはありません。

しかしネットが普及する前から生きていた私は、青果店で働いていたときに、相対で商売を行なっていました。

ただ単に商品を陳列しているだけでなく、例えば行き交うお客様にみかんを試食させ、「どう?甘いやろ??1ケースどう??」といったやり取りをしたものです。

するとお客様は「兄ちゃんが安くしてくれるんやったら1ケース買うわ」と言ってくるときもあります。

私は「1ケース1,500円やからな…、3ケース買ってくれるんやったら4,000円にまけとくで!」と言いながら、お客様とやり取り・交渉を行ないながら相対で商売していました。

直接お客様とやり取りすることで、ものを売るスキルが上がりますし、生身の人とやり取りできることで、お客様との直接の関係が築き上げられます。

よく来てくれるお客様は、ときおり差し入れをもってくれたりと、直接やり取りすることで人の優しさ・温かみを感じることができました。

デジタル機器を使ってネット上でのやり取りは、コミュニケーションをとっていることに間違いありませんが、優しさ・温かみまでを感じることができないのが残念です。

3. 人間関係は最終的にはアナログのほうがいい

先ほどはデジタル時代は確かに便利ですが、アナログ時代に感じられたものが感じられなくなったのではないか、というお話しをしました。

教育現場で中学生・高校生と接していると、恋愛の話しになるときがあります。

好きな人に自分の気持ちを伝えるときの手段は、やはりLINEなどのコミュニケーションツールを通じたものがほとんどのようです。

「LINEで好きと言われて嬉しい?」「LINEで好きって相手に伝えて、相手に感情は伝わっているのかな?」と生徒に聞くと、「嬉しい」「それで付き合えるときがある」と答えます。

アナログ時代に生きた私は、気持ちを伝えるときは相手を目の前にして言うのが一般的でした。

恥ずかしい気持ちがありますが、相手を目の前にして気持ちを伝えることで、相手の表情やしぐさもみることができますし、ネット上では伝わらないものが伝わります。

直接相手にものを伝える大切さ、デジタルを通じてものを伝えるのではなく、直面して気持ちを伝えるアナログの良さを生徒に知ってほしいと、つくづく思うのです。

4. 人間(にんげん・じんかん)関係を大切に

「人間」という言葉があるように、人は人と人との「間」を大切にする必要があります。

人間は独りでは生きていけませんし、独りで生きている人はいません。

人は感情をもっている生き物ですので、無意識に他者との接点を求めます。

他者と共存していくためには、お互いが良好な関係を保っていく必要があるのです。

ネット上でのやり取りも大切ですが、直接会うことで他者の感情に直接ふれることができますし、ネット上では話すことがない、さまざまな話題で盛り上がることができるでしょう。

デジタル時代では、人間関係を「浅く・広く」構築する方が多いですが、アナログ時代では「深く・せまく」が多かったのも事実です。

いずれにしても、人間関係を構築することで、自分の人生、考え方などが大きく変わるのではないでしょうか。

5. まとめ

今回は、デジタル時代とアナログ時代について考えていきました。

デジタルには、短時間で遠く離れた場所であってもお互いがやり取りできるメリットがあります。

アナログには、デジタルでは伝わらない、人の感情を感じることができます。

デジタル時代を生きていく私たちは、アナログを忘れてはいけません。

年末年始は、久しく会っていない方と会うことができるチャンス。

直接会話をして、人間関係を深めてはいかがでしょうか。

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