私立中学高校の教員採用試験の内容とは?実際に受験した内容を公開!

教員改革
Female teacher teaching English at school

私立中学高校の教員採用試験を受験のお考えの方は、

「どんな試験を受けるのだろう」「面接はどんな感じなのかな」

とお思いではないでしょうか。

教員採用試験を受ける場合は誰しもが不安を募らせているものです。

そこで本記事では、筆者が受験した私立中学高校の教員採用試験の内容についてご紹介します。

※受験は直近~15年程前のもので、学校名は公開いたしません。

私立中学高校の教員採用試験の内容

筆者が受験した大阪府の私立中学高校の教員採用試験の内容は、以下の通りでした。

学校 雇用形態 試験内容 備考
A学校 非常勤講師 面接 教頭・教科主任・科員の合計4名による面接
B学校 非常勤講師 面接 教頭・教科主任の合計2名による面接
C学校 常勤講師 面接 校長・教頭合計2名による面接
A学校 常勤講師 筆記試験・面接 科目試験合格後、教科主任・科員合計2名による面接
A学校 専任教諭 校長面接 常勤講師は校長による面接
D学校 常勤講師 校長面接 校長による面接
E学校 非常勤講師 管理職面接 校長・教頭合計2名による面接
F学校 非常勤講師 面接 教科主任・科員合計2名による面接
G学校 常勤講師 筆記試験・模擬授業・面接 科目筆記試験に合格後、後日教頭・教科主任・科員合計4名の前で模擬授業、直後に面接
G学校 専任教諭 筆記試験・模擬受験・面接・管理職面接 科目筆記試験に合格後、後日教頭・教科主任・科員合計9名の前で模擬授業、直後に面接。さらに後日校長・教頭合計2名による面接

このように、私立中学高校は、学校独自で教員採用試験を行なっており、行なわれ方もさまざまです。

一般には、非常勤講師として教員採用試験を受験する場合は「面接」、常勤講師・専任教諭として教員採用試験を受験する場合は「筆記試験」「面接」の形式が多いといえます

私立中学高校の教員採用試験の対策方法

上記では、私立中学高校の教員採用試験の内容についてお伝えしました。

次に気になるのが、教員採用試験のレベルではないでしょうか。

ここでは、教員採用試験のレベルについてご紹介しますので、試験の受験をお考えの方は十分に対策をした上で受験してください。

※筆者は関西ですので、関西の事例を基準にお話しします。

筆記試験のレベル

筆記試験のレベルは、おおよそ学校の偏差値や進学実績によって左右されます。

筆者は、上記のA学校~G学校の以外にも私立中学高校の採用試験を受けてきました。

それらを総合的に、大阪府の私立高校偏差値でをもとにみていきます。

偏差値70以上の私立高校

偏差値70以上のコースが設置されている私立高校では、共通テストレベルの問題はもちろんのこと、東大・京大・阪大の記述問題、関関同立以上の問題が解けなければならないでしょう。

マーク方式の試験に対応できるだけでなく、論述問題・記述問題にも対応できるようにしておく必要があります。

偏差値50~69の私立高校

偏差値60以上のコースが設置されている私立高校では、共通テストレベルの問題に対応できることが望ましいです。

マーク方式に対応できることはもちろんのこと、記述問題の場合は、重要語句が書けることなど、教科書のすみずみまで学習内容を理解しておかなければなりません。

偏差値50未満の私立高校

偏差値50未満のコースが設置されている私立高校では、教科書レベルの出題に対応できる必要があります。

重要語句を記述する問題であったり、記号で答える問題が中心でした。

面接試験のレベル

面接試験は「レベル」の差があるわけではありませんので、これまでに質問された内容を、思い出せる限り述べておきます。

本記事を投稿後、さらに思い出したものがあれば、追加投稿します。

質問内容
1 自己PR(自己紹介)を1分程度でお願いします。
2 当校を受験した動機を教えてください。
3 当校に着任した際、どのような目標をもって業務に携わりますか。
4 当校に着任した際、あなたは当校でどのような力を発揮できますか。
5 担任をもった際、開口一番、どのようなことを生徒に話しますか。
6 学生のときにあなたが所属していた課外活動を教えてください。
7 あなたの専門科目を通じて、生徒にどのようなことを伝えたいですか。
8 中学所属・高校所属のどちらか希望はありますか。
9 授業中に生徒が立ち歩いています。あなたはどのように対応しますか。
10 生徒に自身の専門科目に興味・関心をもたせるために、あなたはどうしますか。
11 あなたが学生時代、影響を受けた先生はいますか。
12 将来的に当校を「このようにしたい」という展望・ビジョンはありますか。
13 当校での就職をした際、引越しする予定はありますか。
14 当校以外に、受験している学校はありますか。
15 当校の教育理念・教育方針についてお答えください。

その他の出題例

前述のように、私立中学高校の教員採用試験は学校独自で行なっているため、次のような筆者が独特だと感じた出題例についてご紹介します。

世界地図で粘土を使えという学校

世界の大陸の話しをするときに、大陸の一部分を黒板に描いて模擬授業をしたあとに「あなたは当校のレベルを理解して採用試験を受けていますか?うちの学校は単位制も併設しているため、黒板に世界地図を描いたところで、世界観をつかめている生徒は少ないですよ?」と言われました。

さすがどうすればよかったのか知りたかったので「ではどうすればよかったですか?世界地図を見せるべきですか?」と聞きました。

すると「粘土を使ったりして、自分たちで大陸をかたどらせて、世界観をつかませる方法がある」とのことでした。

授業案をその場で書かせる学校

試験開始前に授業案のフォーマットが配布され、試験時間内に50分の授業案を作成しなさいという出題。

大学で指導案を書く訓練はしていると思いますので、その力を発揮しなければなりません。

複数科目の筆記試験を課す学校

一般には、社会科の教員採用試験では、「地理」「日本史」「世界史」「公民」といったように、専門科目の筆記試験を受けます。

しかし、学校によっては社会科の科目から2つを選択させたり、中学社会(地理・歴史・公民)+高校の専門科目といった受験をさせる学校もあります。

基本的に社会や理科の教員には、自分の専門とする科目がありますので、他の科目も受験しなければならないとなると厳しいでしょう。

受験前に、「社会科で受験するのですが、受験科目は選択できますか」と問い合わせておくのも1つです。

小学校の国語・算数・理科・社会を課す学校

私立中学高校の教員採用試験を受験したのですが、課された試験は小学校の国語・算数・理科・社会の試験。

確かに偏差値は高くない学校ではありましたが、このような試験も実際にありました。

まとめ

筆者が受験した私立中学高校の教員採用試験の内容について、ご理解深まりましたでしょうか。

恥ずかしながら、筆者は私立教員としての力がなく、結果的に複数の私立中学高校を受験する流れになりました。

今思えば、私立中学高校の試験は各校で独自性があるものであると実感しています。

これから私立中学高校の教員採用試験の受験をお考えの方に、役立てていただければ幸いです。

※あくまでも筆者の経験に基づいたものであることをご理解の上、参考になさってください。

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